初めて経験したつわりが本当にしんどかった話
生理が予定日をだいぶ過ぎてもこない。なんだかお腹の中がぐるぐるしている。
そんなことを軽い気持ちで母親に話してみたら、「あんた赤ちゃん出来たんじゃない?」と。
そんな馬鹿な、という気持ちだったものの、ぶっちゃけ心当たりがあるかないかで言われたらある……。
当時まだ彼氏だった旦那と一緒に薬局で検査薬を購入し、いざ試してみれば結果は陽性。
冗談で口にすることはあっても、まだ結婚する気もなければ子供なんてもっと先だと考えていた私の人生の転機でした。
妊娠していることを自覚してしまえば、一気につわりの症状が現れて。
体調が悪くげっそりしているものの赤ちゃんが出来たなら結婚しようと、そしてその為の準備が始まり。
婚姻届を出したら出したで諸々の名字変更手続きに追われ。
会社に報告して今後のことを話し合い。
そんな怒涛のような日々の中で、二度目があるかわからないし、どうせならとざっくり言葉で残してみることにしました。
初期(〜7週)
もうとにかくしんどすぎて、終わるまで冬眠してたい。そんな気持ち。
身体の変化に心がついてこなくて、心身共にボロボロでした。突然泣き出しては旦那に八つ当たりを繰り返す日々。
とくに酷いのが食べづわりで、お腹は空くけどなにが食べれるのかわからないし、量は全然少ないし。食事量は妊娠前の1日の半分くらい。
というかそもそも、身体は空腹を訴えているけど心は全然空腹を感じていなくて、食事するのが嫌でした。
この時期の口癖は「食べるって難しい…」。
・フルーツ
食べやすいといえばフルーツ! という安易な考えでフルーツばかり食べていたら、数日でフルーツ的な甘さを身体が受け付けなくなりました。
・ゼリー
上記のフルーツ同様、食べやすいだろうと旦那がウィダーインゼリーとカロリーメイトのゼリーを大量に購入。そして数日で身体が受け付けなくなりました。
何事も加減が大事。
・お茶漬け
食べやすさナンバーワン。ありがとう、貴方がいたから救われた。
・そうめん
つるつると入っていくので食べやすい、かと思いきや私は麺つゆが駄目でした。それでも他になにもない時は大人しくそうめんで乗り切りましたが。
・カロリーメイト
持ち運び便利でさっと食べられる優秀な子。口の中がパサパサする? 空腹を紛らわすことができるならそんなのは些細なことよ!
会社用の鞄に薬とセットで必ず1箱は常備してました。
・パン類
一口サイズで何個か入っているタイプに、つわり初期から終わりまでずっと助けられました。
だけど私にとってチョコクロワッサンは敵。
あとはとにかく眠気がすごい。仕事中、駄目だ駄目だとわかっていても気づけば意識が落ちているなんてことも……。
休日はなにをする気も起きず、ただひたすら寝ていました。
中期(8週〜)
起きているだけでしんどい期を少し抜けて、体調の良い日なら友人と気分転換でお茶をするくらいなら出かけられるようになった頃。
ひとまず空腹にさえならなければ吐くほどの気持ち悪さには襲われないことを悟りました。咳と一緒にえづいておかないとすっきりはしませんでしたが。
一番の問題は帰宅時の電車。定時の時間がちょうど夕飯前で空腹になる時間だったので、会社を出る前に軽くでもお腹に入れておかないと30分も耐えられませんでした。
毎朝お昼ご飯を買う時に一緒に、会社を出る前に食べる用のおにぎりかパンを買うのが習慣に。
そしてこの時期は某ファストフード店のポテトがすごく美味しかった。
後期(12週〜)
つわりも終わりが見えてきた頃。食べるものにはだいぶ困らなくなってきました。
出来るだけカフェインを摂取しないように気をつけているのですが、紅茶やらカフェラテやらココアやらが飲みたくて飲みたくて飲みたくて……!!!!
ただなんとなく継続して麺つゆは苦手でした。
カレーも食べられるには食べられるけど、食べ終わって消化された後しばらく気持ち悪くなる頻度がぐんっと上がったので、刺激物はあまりよくないようです。
一番つらかったのは後味がめちゃめちゃ不味いこと。食べてる最中は美味しいのに、食べ終わって口の中からなくなった頃に「あ、でんぷん」みたいな味がじわじわと口の中に広がっていくのです。
空腹で気持ち悪くなるから食べなくちゃと思う反面、食べた後のことを想像して食べたい気持ちが失せていく。食事が楽しくないと感じる日が来ようとは思いもしませんでした。
この時期の口癖は「後味地獄しんどい…」。
安定期突入後(16週〜)
安定期に入って1週間ほどは落ち着いていたので「やった終わった!!」と両手を上げて喜んだのですが、しばらくすると後味地獄がリターンしてきました。何故帰ってきたお前。
そして空腹はやはり気持ちが悪くなるので、仕事終わりにはパンやらおにぎりを軽く頬張ってから帰路に着く日々です。「空腹=気持ち悪い」という感覚がすっかり刷り込まれていて、少しの空腹も感じたくないなと。
そしてなにが恐ろしいって、食べる量が復活したことです。
1食の食事量が妊娠前とほぼ変わらないくらいなのに、食べる頻度は増えたものだから、おかえり体重……。
まだ病院から指導されてはないから大丈夫と自分をなだめつつ、出産後の食生活気をつけないとなぁと遠くを見ることにしています。
さいごに
祖母と母が病院に通うレベルでつわりがひどく、母に至っては相当長い期間続いたようで戦々恐々でしたが、終わってみれば私は軽い方だったなと感じられます。
ただしつわり中はそうと指摘されても、(今私がしんどいんだから比較されたところで知るか!!!)と心の中で叫んでいました。終わって初めて笑い話になるんだよ……。
自分のことだけで手一杯なのに、子育てしながら2人目以降を産もうとする世間のお母様方を心から尊敬します。